消化や代謝に関わる器官記事一覧

消化器官の代名詞といえば、まず胃を思い浮かべる人は多いのではないでしょうか。胃の最大の特徴は酸性の強い液、いわゆる胃酸が分泌される点です。胃酸はタンパク質分解を担当するペプシンや、胃酸分泌を促すガストリン等の消化酵素や消化管ホルモンと共に、消化の手助けや殺菌を行います。胃酸の正体は塩酸ですが、胃自らが傷付く事がないのは、厚さ1ミリ未満というごく薄い粘液の膜によって保護されているためです。胃は一番内...

細長い形状をしており、十二指腸にぴったりと接し、胃の後ろにやや隠れるように位置する器官がすい臓です。すい臓は胃腸と比べて登場する機会の少ない印象のある器官ですが、胃腸以上に大切な役割を担っています。すい臓は炭水化物を分解するアミロプリンやマルターゼ、脂質を分解するリパーゼ、タンパク質を細かくするトリプシノーゲン等多くの消化酵素が含まれたすい液を、すい管に通して十二指腸へ送る外分泌の働きと、ランゲル...

胃の隣に位置し、横隔膜下に配置される肝臓は消化器官の中でも特に大きく、そのためか数えきれないほど多くの役割を果たしています。その役割は、消化の補助、栄養の貯蔵と代謝、解毒と、大きく三つに分ける事ができます。胆嚢にあり、胆汁酸と胆汁色素から成る胆汁で、十二指腸に入ってきた脂質を水分と混ざり易くなるようにして、消化の補助を行います。ただし胆汁はあくまでも補助であって消化酵素ではありません。なお使われた...

腸の一般的な解釈は、栄養の吸収と排出をする器官だと思います。確かにその通りですが、実は免疫も腸が担当しています。大腸には、何百種類何百兆もの細菌がひしめき合っており、人間に益をもたらしてくれる善玉菌、反対に悪さをして困らせる悪玉菌、場合によりどちらにでもなれる日和見菌の、三つのタイプが存在します。細菌は日夜、自分達が最終的に生き残ろうと戦いに明け暮れています。通常、勢力は善玉菌が約2から3割、悪玉...

甲状腺は喉仏の下にある、4、5センチくらいの大きさの器官です。小さく膨らんだ濾胞という細胞で構成されており、ここからチロキシン、トリヨードサイロニン、カルシトニン、三つのホルモンが分泌されます。チロキシンは海草や魚介、肉に含まれているヨードを使ってできるホルモンで、体が成長するようタンパク質生成を働きかけたり、使用する酸素量を増加させたりして代謝を促進させるのが主な働きです。トリヨードサイロニンも...

よくソラマメに似た器官と例えられる腎臓は、左右に二つある珍しい器官で、長さは10センチ前後と小さいですが、重要な働きを色々行っています。最も重要な働きとして挙げられるのは、老廃物や余分な水分、ナトリウム等のイオンを含む血液を濾過し、尿を作り出す事です。まず血液は大動脈から腎臓につながる動脈へ、次に細い動脈に入り、毛細血管が網状になってできた糸球体に辿り着きます。その後血液は、通って来たのとは違う細...

ミトコンドリアとは細胞内に存在する構造体のうち、独特の特徴を持つ細胞小器官の一つで、普通は細胞一つにつき、150個ほど配置されていますが、肝臓の細胞には2000個以上います。人間をはじめ、動物、植物等核を持つ生物のほとんどは、このミトコンドリアを含んでいます。ミトコンドリアは、それを形作っている外膜と、中にひだのように折りたたまれて収まる内膜、内膜に囲まれたマトリックスと呼ばれる空間、外膜と内膜に...